この度、令和8年度日本生化学会九州支部例会を、2026年6月27日(土)~6月28日(日)の2日間、大分県大分市の「J:COM ホルトホール大分」を会場に開催する運びとなりました。
生化学は、生命現象を物質および分子のレベルで解明しようとする学問であり、医学、理学、農学、薬学など、広範なライフサイエンスの根幹を支える最も重要な基盤の一つです。現代の先端医療や創薬、バイオテクノロジーの発展において、分子間の相互作用や代謝のメカニズムを論理的に紐解く生化学の視点は、かつてないほどその重要性を増しております。
日本生化学会九州支部は、九州一円の研究者・学生が最新の研究成果を共有し、自由闊達に議論を交わす場として、長年にわたり地域の学術振興と人材育成に大きく寄与してまいりました。大分県において初めての開催となる本例会では、この歴史ある歩みを継承しつつ、次代を切り拓く刺激的なプログラムを企画しております。
本大会では、特別講演にシグナル伝達・免疫学研究の世界的権威である吉村昭彦教授(慶應義塾大学名誉教授/東京理科大学教授)をお招きいたします。さらに、「GTP」をキーワードとしたシンポジウムを企画しており、佐々木敦朗教授(シンシナティ大学)、竹内恒教授(東京大学)、千田俊哉教授(高エネルギー加速器研究機構)という、国内外の第一線で活躍される諸先生方をシンポジストとしてお迎えいたします。
ポルトガル人医師ルイス・デ・アルメイダは、大分に日本初の西洋式病院を設立した後、長崎や熊本、鹿児島など九州一円を奔走し、医学と科学の礎を築きました。2025年、彼の生誕500周年という節目を越え、次なる500年の起点となる2026年に、本支部例会はポルトガルを語源に持つホルトホール大分で開催いたします。かつてアルメイダが九州全土に知のネットワークを広げたように、本支部例会もまた九州の研究者が集い、研鑽を積む場として重要な役割を担ってきました。本例会が新たなブレークスルーを創出する場となることを切に願っております。
令和8年2月吉日
令和8年度日本生化学会九州支部例会例会長
大分大学医学部 生化学・分子遺伝学講座 教授 花田 俊勝